CHAPTER 2 · 18 LESSONS · 234 問

見た目を作り込む

色の重なり・文字の間隔・ボタン・押したときの変化。ページを「それっぽく」見せる細部。

前の章で、ページを組み立てられるようになった。でも作ったものを見て「なんとなく素人っぽい」と感じたはずだよ。この章はその差を埋める回だ。

プロが作ったページと自分の作ったページの違いは、たいてい細部にある。色づかいのセンスや凝った装飾ではなく、余白の取り方、文字の間隔、影のつけ方といった、言われないと気づかないところの積み重ねだ。逆に言えば、そこは学べば埋まる差でもある。

最初に扱うのが 面のつくり方。背景に色を敷き、その上に文字を置く。このとき効いてくるのが透明度だよ。色を半分透かして重ねると、下の色と混ざって深みが出る。真っ黒の文字を置くより、少し透かした黒のほうが紙に印刷したような落ち着きが出る。

文字まわりでは 字間と行間 を扱う。文字と文字のあいだ、行と行のあいだをどれだけ空けるか。詰まっていると窮屈で読みにくく、空きすぎるとまとまりがなくなる。とくに見出しは少し詰め、本文は少し空けると読みやすくなる。小さなつまみだけれど、いじると印象がはっきり変わるよ。

次に ヘッダーと一覧。どのサイトにもある、上部の帯と、カードが並んだ領域だ。ここではじめて「複数の要素をどう配置するか」という話になる。並べる、そろえる、間隔を均一にする。レイアウトの基本的な悩みが全部出てくるところだよ。

章の後半は 触ったときの反応。マウスを乗せたら色が変わる、押したら少し沈む。こうした反応があると、「ここは押せる場所だ」と使う人に伝わる。装飾ではなく情報として機能する。反応が何もないボタンは、押していいのか分からないので押されない。

変化のさせ方も学ぶ。色が瞬時に切り替わるのと、ゆっくり変わるのとでは、受ける印象がまるで違う。ゆっくりといっても0.2秒くらいの話で、意識には上らない。それでも「なめらかだ」と感じさせるには十分だよ。

スマホで作るときの注意もひとつ。押せる場所は十分な大きさを取ること。指はマウスカーソルより太いので、見た目に小さいボタンは押しづらい。この教材の画面もすべてその基準で作ってある。

の扱いも覚えておきたい。影をつけると要素が浮き上がって見え、「これは他とは別のまとまりだ」と伝わる。ただし濃くつけすぎると古くさく見えるので、薄く、広がりすぎないように置くのがコツだよ。カードの一覧のように同じものが並ぶ場面で、とくに効いてくる。

見た目を作り込むときの考え方も伝えておきたい。そろえることが何より効く。左端をそろえる、間隔を同じにする、文字の大きさの種類を増やしすぎない。ばらばらの値を感覚で置いていくと、理由は言えないのに雑に見える画面になる。逆に、決めた値を繰り返し使うだけで、それらしくまとまるよ。

だから、色や余白はあらかじめ何種類か決めておいて、その中から選ぶといい。余白なら小・中・大の3段階、色なら文字色・薄い文字色・背景色・アクセント色。毎回その場で決めるのをやめると、統一感は勝手についてくる。

見本を探すのもいい方法だよ。よくできていると感じたサイトを開いて、余白がどれくらい空いているか、文字の大きさが何種類あるかを観察してみる。きれいに見えるものには、たいてい理由がある。真似るのは配色や飾りではなく、その理由のほうだ。

この章を抜けると、作ったページを人に見せられるようになる。動くだけでなく、「ちゃんとしている」と思ってもらえる状態を目指そう。細部の積み重ねなので、一気にうまくはならないけれど、確実にうまくなる部分だよ。

この章のレッスン

面と文字を仕上げる

  1. 28中級編の下地を組む幅・中央寄せ・余白を組み直して、作り込んでいくための土台を用意しよう。 問題へ
  2. 29帯と中身の二段がまえはしからはしまでの帯の中に幅を決めた箱を置いて、ページの骨格を積み上げよう。 問題へ
  3. 30背景に絵をしいて見せ場を作る背景画像を箱いっぱいに広げて、ページのいちばん上に大きな見せ場を作ろう。 問題へ
  4. 31透明度と字間で質感を上げる透明度で色を透かし、字と字のあいだを広げて、ページの手ざわりを整えよう。 問題へ
  5. 32角を丸めてボタンにする下線を消して余白でふくらませ、角を丸めて「押せそうな」見た目を作ろう。 問題へ
  6. 33位置をずらして重ねるposition で要素を流れから外し、好きな場所に置いたり上に重ねたりしよう。 問題へ
  7. 34用意された絵を飾りに使う同梱の絵の大きさをそろえ、文字の横や箱の背景に置いて小さな飾りにしよう。 問題へ

ヘッダーと一覧を組む

  1. 35左と右に振り分けるfloat: right を覚えて、ヘッダーの中身を左のかたまりと右のかたまりに分けよう。 問題へ
  2. 36ヘッダーの小さなボタンを作る文字の太さを変え、枠線と丸みで囲んで、ヘッダーの右端に置く小さな部品を作ろう。 問題へ
  3. 37余白を上下と左右で書き分けるpadding: 8px 16px; のように値を並べて、辺ごとに違う余白を決めよう。 問題へ
  4. 38一覧を置く場所を用意する色のついた帯と、その中に置く幅の決まった入れ物。一覧の土台を二重の箱で作ろう。 問題へ
  5. 39幅を割合で決めて横に並べるwidth: 50%; のように割合で幅を決めて、同じ形のカードを等分に並べよう。 問題へ
  6. 40浮かせた箱の後始末をするclear: both; で回り込みを解除して、崩れた一覧のあとを立て直そう。 問題へ

触った反応をつける

  1. 41呼びかけの帯を作る色の濃い帯にひとことだけ置いて、ページの中に「立ち止まる場所」を作ろう。 問題へ
  2. 42影をつけて浮かせるbox-shadow で箱の下に影を落とし、平らな画面に奥行きを作ろう。 問題へ
  3. 43さわったときに見た目を変える:hover で「カーソルを乗せているあいだ」だけのスタイルを書き、押せることを伝えよう。 問題へ
  4. 44フッターを控えめに仕上げる区切り線・小さめの文字・薄い色。目立たせないことを目的に作る場所を組もう。 問題へ
  5. 45ヘッダーを画面に固定するposition: fixed; で流れから外して画面に張りつけ、z-index で重なり順を決めよう。 問題へ

つぎは「画面幅に合わせる」。スマホでもPCでも崩れないページにする。同じHTMLのまま見せ方を変える方法。